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住宅に使用される塗料の種類
住宅用塗料の種類(塗装工房)
塗装工房では下記で御紹介しているメーカーや塗料以外にも対応していますので、御希望の塗料やメーカーなどが御座いましたらお気軽に担当者にお尋ね下さい。
塗料の基本的な構成
住宅に使われている塗料は、通常は下記の4つの種類に分類されている事が多いです。
・フッ素塗料
・シリコン塗料(アクリルシリコン塗料)
・ウレタン塗料
・アクリル塗料
しかし最近は下記のような塗料の名称を耳にするようになりました。
・無機塗料(セラミック塗料)
・遮熱塗料
・ラジカル制御型塗料
実はこれらの塗料は分類方法の違いにあります。
塗料は『樹脂』と『顔料』と『添加剤』に分けられますが、フッ素塗料やシリコン塗料は樹脂で分類した場合の名称で、ラジカル制御型塗料や遮熱塗料は顔料に加えられている機能で分類した名称になります。
つまり最近人気のラジカル制御型塗料は、正確には下記のような分類になります。
・フッ素塗料のラジカル制御型
・シリコン塗料のラジカル制御型
同じように遮熱塗料も下記の様な分類になります。
・フッ素塗料の遮熱機能付き
・シリコン塗料の遮熱機能付き
・ウレタン塗料の遮熱機能付き
一般の消費者には紛らわしく感じるかも知れませんが、『シリコン塗料(ラジカル制御型)』と言うよりも『ラジカル制御型塗料』と言った方が販売がしやすいというのも理由の1つとして考えられるのかも知れません。
塗料の基本構成
塗料は基本的に『顔料(色)』+『樹脂(塗料本体)』+『添加剤(樹脂の補助剤)』+『溶剤』で構成されていると考えて下さい。
アクリル樹脂を使用している塗料がアクリル塗料と呼ばれ、やウレタン樹脂やシリコン樹脂を使用している塗料が、それぞれウレタン塗料やシリコン塗料と呼ばれるています。
塗料の分類方法
塗料の種類は、どのような分類で分けるかによって異なってきます。
これが一般の方には紛らわしいようで、業者によってはわざと消費者に対して分かりにくく説明することで、業者の『売りたい塗料に誘導する』ケースもあるようです。
展色材(樹脂)で分類
樹脂の種類で分類すると、下記のようになりますが、実際は低グレードのシリコン塗料よりも高グレードのウレタン塗料の方が耐久性も耐候性も上です。2液型塗料の硬化剤は展色材として分類される場合もあります。
フッ素塗料>シリコン塗料>ウレタン塗料>アクリル塗料
顔料で分類
顔料には着色機能や錆止め機能や特殊機能があり、顔料が含まれている塗料をエナメル、顔料が含まれていない塗料を透明塗料(クリヤー・ワニス)と呼びます。
特殊機能の中には『遮熱機能』や『ラジカル制御機能』などを有する顔料があります。これをラジカル制御型塗料や遮熱塗料とも呼びます。
添加剤で分類
添加剤は塗料に機能を付加する役割を担っています。例えば下記のような機能です。
・防腐機能や防カビ機能(防腐や防カビ効果がある添加剤)
・艶消し機能(塗膜の光沢度を落とす効果がある添加剤)
・消泡機能(塗装後の気泡が発生するのを防止する添加剤)
・可塑性機能(塗料の弾性力や密着力を高める添加剤)
溶剤(希釈剤)で分類
溶剤には真溶剤や助溶剤などが存在しますが、住宅塗料の溶剤は主に希釈剤のことを指します。主剤の樹脂が油性塗料ならシンナーで希釈して、主剤の樹脂が水性塗料なら水で塗料を希釈し塗装します。塗装業者によっては油性(溶剤)塗料の方が雨に強いとか耐候性が高いと言う場合もありますが、使用する場所や使用する環境に応じて使い分けるのが効果的です。
1液型か2液型かで分類(添加剤の一種)
1液型は希釈すればそのまま外壁や屋根に塗装出来ますが、2液型は主剤と硬化剤を規定の比率で配合してから使用します。
1液型の塗料は一定期間後には希釈剤が揮発して塗料が硬化しますが、2液型の塗料は硬化剤と混ぜ合わせないと塗料は硬化しません。
常に耐久性能が高い塗料を使用すれば良い訳では無く、使用する用途や条件に応じて選択する必要がります。
例えば、外構のブロック塀には雨水に強い溶剤系の塗料が適しているように思われるかも知れませんが、地面からの地下水の吸い込みや笠木天端からの雨水の浸入などが生じた場合を考慮すると、排水しやすい水性系の塗料を使用した方が安全だとも言えます。
塗装工房
住まいの塗り替えは塗装工房に御任せ下さい!
052-231-3595(平日9:00~18:00)
アクリル塗料(外壁用塗料)
アクリル塗料の特徴
現在、アクリル塗料を外壁や屋根の塗り替え用に使用される事はあまりありません。
通常は新築時に外壁用に塗装して販売される事がある程度です。
但、アクリル塗料の中にも弾性性能や耐候性能を高めたハイグレードなタイプも存在します。
アクリル塗料の構成
アクリル塗料は『顔料+樹脂+添加剤+溶剤』で構成されています。
顔料・・・・『着色顔料』+『体質顔料』+『機能性顔料』
樹脂・・・・『アクリル樹脂』(合成樹脂)
添加剤・・・防腐剤や分散剤や防カビ剤や消泡剤や乾燥剤や艶消剤など
溶剤・・・・シンナーや水など
アクリル樹脂を主成分とした塗料をアクリル塗料と呼びます。
アクリル塗料のメリット
アクリル塗料のメリットとして下記のような点が挙げられます。
・通気性や透湿性が高い。
・扱いやすく作業が容易にできる。
・様々な素材に塗装出来る。
細菌はアクリル塗料のデメリットばかり記載されていますが、アクリル塗料は塗り替えし易いので、数年ごとに家主がDIYで塗り替えするのには適した塗料だと言えます。
アクリル塗料のデメリット
一般的なアクリル塗料のデメリットには下記のような点が挙げられます。
・耐用年数が短い。
・足場を組んだり人件費を考えると費用対効果が悪い。
・耐候性が低い。(紫外線に弱い)
一般的なアクリル塗料の耐久年数の目安は5~8年程度ですが、中にはシリコン塗料よりも耐候性や耐久性が高いタイプのアクリル塗料も存在します。
アクリル塗料のまとめ
全てのアクリル塗料は品質が低く使えない塗料のように説明される業者もいますが、決してそのような事はありません。
アクリル塗料の中にも、ラジカル制御型の塗料が存在したり、ポリカーボネート樹脂を配合した耐久性の高い塗料も販売されています。
また現在でも、軒天の塗装には透湿性の高いアクリル塗料が使用されます。
つまり、アクリル塗料だから使いものにならない塗料という訳ではありません。
アクリル塗料の種類
アクリル塗料の取り扱いメーカーと塗料の一部を御紹介します。
各塗料の詳しい内容を知りたい方や御説明を希望される方は塗装工房まで御気軽に御相談下さい。
パーフェクトトップ(日本ペイント)
一般的なシリコン塗料より耐用年数が長い
ラジカル制御型のアクリル塗料
ビニデラックス(関西ペイント)
高性能なアクリル樹脂系の塗料で、
作業性が高く内装や外装の仕上げに使用される。
アレスアクアグロス(関西ペイント)
三次元構造塗膜で高性能
水性反応硬化アクリル樹脂を使用
レナラック(エスケー化研)
下地への密着性が高く耐久性に優れている
複層塗材で安定した仕上がりが期待できる
水性コンポアクリル(エスケー化研)
緻密な塗膜表面は塵や埃を寄せ付けない
特殊設計により黴や藻類に対して抵抗性が高い
ピュアアクリル(アステックペイントジャパン)
フッ素塗料と同程度の耐候性がある
高い弾性力がありヒビ割れに追従できる
アクリル塗料を使った住まいの塗り替えを御検討中の方は、塗装工房に御任せ下さい。
塗装工房
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ウレタン塗料(外壁用塗料・屋根用塗料)
ウレタン塗料の特徴
20年ほど前までは塗り替え用として非常に人気の塗料でした。
木部や鉄部や塩化ビニルなど多くの素材に使用できる塗料です。
合成樹脂の中でも弾性力が高く建材のクラックにも追従しやすいので、美観を損ないにくい塗料です。
ウレタン塗料の構成
ウレタン塗料は『顔料+樹脂+添加剤+溶剤』で構成されています。
顔料・・・・『着色顔料』+『体質顔料』+『機能性顔料』
樹脂・・・・ポリウレタン樹脂(合成樹脂)
添加剤・・・防腐剤や分散剤や防カビ剤や消泡剤や乾燥剤や艶消剤など
溶剤・・・・シンナーや水など
一般的にはポリウレタンの合成樹脂を主成分とした塗料をウレタン塗料と呼びます。
ウレタン塗料のメリット
ウレタン塗料のメリットには下記の点が挙げられます。
・クラック(ヒビ割れ)に追従するので劣化を目立たなく出来る。
・鉄部や塩化ビニルや木部など幅広い部位の塗装に適している。
・仕上がりが綺麗なので美観がよくなる。
ウレタン塗料のデメリット
ウレタン塗料のデメリットには下記の点が挙げられます。
・紫外線により変色や退色しやすい。
・シリコン塗料に比べて耐久性が劣る。
・冬場の温度が低い際の塗装には適さない。
ウレタン塗料のまとめ
ウレタン塗料は20年ほど前までは塗り替え用の塗料として人気でしたが、最近はシリコン塗料やラジカル制御型のシリコン塗料が人気です。
しかし実際は、外壁用塗料にシリコン塗料を使用して、雨樋や雨戸や破風板や戸袋や水切りをウレタン塗料で塗装する業者が多く、結果的に外壁材や屋根材以外の部位が劣化してしまいます。
外壁材や屋根材を塗装する塗料にばかり目が行きがちですが、それ以外の素材も同じ塗料で塗装しないと、塗り替え時期に差異が生じてしまうことになります。
また塗り替えを前提とした塗装を施す場合、シリコン系の塗装の上からは塗料が乗りにくい(弾いてしまう)ので、好んでウレタン塗料を選ぶ施主も存在します。
ウレタン塗料の種類
ウレタン塗料の取り扱いメーカーと塗料の一部を御紹介します。
各塗料の詳しい内容を知りたい方や御説明を希望される方は塗装工房まで御気軽に御相談下さい。
水性ファインウレタン(日本ペイント)
環境に優しく耐候性や耐久性に優れている
透湿性があり膨れが発生しにくい
アレスアクアレタン(関西ペイント)
水性で低臭なので近隣に迷惑を及ぼさない
密着性や耐候性に優れ防カビ性も高い
クリーンマイルドウレタン(エスケー化研)
セラミック複合技術に優れ耐久性が高い
旧塗膜の種類を問わず優れた密着性を誇る
ウレタン塗料を使った住まいの塗り替えを御検討中の方は、塗装工房に御任せ下さい。
塗装工房
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シリコン塗料(外壁用塗料/屋根用塗料)
シリコン塗料の特徴
一般的シリコン塗料と呼ばれる塗料は、アクリルシリコン塗料の事を指します。シリコン塗料の特徴は主に下記の点が挙げられます。
・費用対効果が抜群に良い
・耐用年数が長い
・重ね塗りがし難い
シリコン塗料の構成
シリコン塗料は『顔料+樹脂+添加剤+溶剤』で構成されています。
顔料・・・・『着色顔料』+『体質顔料』+『機能性顔料』
樹脂・・・・『アクリル樹脂』+『シリコン化合物』を合成
添加剤・・・防腐剤や分散剤や防カビ剤や消泡剤や乾燥剤や艶消剤など
溶剤・・・・シンナーや水など
つまり一般的なシリコン塗料は、アクリル樹脂を変性剤として使用したものにシリコンが結合した塗料という事です。アクリルシリコン塗料はシリコン塗料の一種ですが、最近ではアクリルシリコン塗料の事を略してシリコン塗料と呼ばれています。耐候性や耐用年数で考えると下記のような差があります。
『純正のシリコン塗料』>『アクリルシリコン塗料=シリコン塗料』
実際のシリコン塗料には、アクリル樹脂を使用する以外に、アルキド樹脂やメラミン樹脂やエポキシ樹脂やポリエステル樹脂などを変性剤として使用しているものが存在します。
変性剤を使用しない純正のシリコン樹脂塗料は、現在住宅用には殆ど使用されていません。
シリコン塗料のメリット
シリコン塗料のメリットには下記の点が挙げられます。
・クラック(ヒビ割れ)に追従するので劣化を目立たなく出来る。
・鉄部や塩化ビニルや木部など幅広い部位の塗装に適している。
・仕上がりが綺麗なので美観がよくなる。
シリコン塗料のデメリット
基本的にシリコン塗料は費用対効果が抜群の塗料ですが、クラックが発生しやすく雨水等が浸入しにくい構造になっているので、次の塗装をする際に密着力が低くなる可能性があります。
1回目の塗り替えでシリコン塗料を使用した場合は、2回目の塗り替えで密着力の高いシーラーやプライマーを使用する必要があります。(選択を間違えると剥離しやすくなる)
シリコン塗料の種類
シリコン塗料の取り扱いメーカーと塗料の一部を御紹介します。
各塗料の詳しい内容を知りたい方や御説明を希望される方は塗装工房まで御気軽に御相談下さい。
ファインシリコンフレッシュ(日本ペイント)
シロキサン結合で光沢の低下や変色が少ない
特殊セラミック成分により低汚染性を実現
隠蔽性がよく施工が容易に可能
オールラウンド型の弱溶剤系シリコン塗料
アレスアクアシリコンACⅡ(関西ペイント)
高耐候高弾性超低汚染2液形の水性塗料
建物のクラックに追従して防水性を発揮
セラМシリコンⅢ(関西ペイント)
セラミック変性樹脂により優れた耐候性を発揮
付着した汚れと塗膜の間に雨水が入り汚れを除去
クリーンマイルドシリコン(エスケー化研)
超耐久性NAD型特殊アクリルシリコン樹脂塗料
セラミック複合の特殊技術で超低汚染を実現
セラミック配合の水性アクリルシリコン樹脂塗料
反応硬化形の密着性・耐久性に優れた塗膜を形成
ナノテクノロジーから誕生した汚れにくい塗料
6つの機能を持つ水性の超高機能塗料
上記以外にもシリコン塗料は各メーカーから多数販売されています。
御希望のメーカーや種類がある方は、お気軽に塗装工房の担当者まで御相談下さい。
また各種シリコン塗料を使った住まいの塗り替えを御検討中の方は、塗装工房に御任せ下さい。
塗装工房
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フッ素塗料(外壁用塗料/屋根用塗料)
フッ素塗料の特徴
非常に耐候性が高い塗料で、空港や高層ビルや灯台などの塗装にも使用されています。耐候性が非常に高く紫外線や酸性雨による建物の劣化や浸食に対しても効果を発揮してくれます。
一般的に塗料の耐用年数は15~20年ぐらいだと言われています。
しかしフッ素塗装をしたから建物の寿命が延びる訳ではありません。
建物の劣化や損傷が激しい場合に、フッ素塗装をしたからといって建物の劣化が治る訳でも長期間維持できる訳でもありません。
フッ素塗料の構成
フッ素塗料は『顔料+樹脂+添加剤+溶剤』で構成されています
顔料・・・・『着色顔料』+『体質顔料』+『機能性顔料』
樹脂・・・・フッ素樹脂
添加剤・・・防腐剤や分散剤や防カビ剤や消泡剤や乾燥剤や艶消剤など
溶剤・・・・シンナーや水など
一言でにフッ素塗料と言っても、従来からある『フッ素(3フッ化フッ素)樹脂』と、更に耐候性の高い『フッ素(4フッ化フッ素)樹脂』の2種類が存在します。当然、4フッ化フッ素樹脂の方が高価です。
フッ素塗料のメリット
フッ素塗料のメリットには下記の点が挙げられます。
・親水性が高いので外壁や屋根の汚れを洗い流してくれる効果もあります。
・非常に耐候性が高いので建物を劣化から長期間に亘り守ります。
・熱にも強いので、真夏の猛暑から建物を保護する効果もあります。
フッ素塗料のデメリット
フッ素塗料のデメリットには下記の点が挙げられます。
・艶消しの塗料が無い。
・塗膜が硬いので、建物の経年劣化や損傷が激しい場合にはクラックが発生する可能性があります。
・艶有り塗料しか存在しません。
とにかくフッ素塗料なら最上級なので間違いが無い提案する塗装業者もいますが、建物の状態によっては御勧め出来ない場合もあります。(劣化や損傷が酷い場合など)
フッ素塗料の種類
フッ素塗料の取り扱いメーカーと塗料の一部を御紹介します。
各塗料の詳しい内容を知りたい方や御説明を希望される方は塗装工房まで御気軽に御相談下さい。
ファイン4Fセラミック(日本ペイント)
4フッ化フッ素セラミック変性樹脂塗料
バイオ技術により藻や黴や苔などの発生を防ぐ
アレスアクアセラフッ素(日本ペイント)
セラミック配合の水性塗料
耐シーリング汚染性と目止め効果に優れている
超低汚染弱溶剤形ふっ素樹脂塗料
セラミック複合の特殊技術で超低汚染を実現
クールタイトF(エスケー化研)
低汚染・超耐久型ふっ素樹脂系屋根用遮熱塗料
屋根用の遮熱性能を備えたフッ素塗料
セラタイトF(エスケー化研)
塗膜表面が低帯電性になり粉塵やガス汚染に効果を発揮
耐酸・耐アルカリ性などの耐薬品性に優れている
シロキサン結合+4フッ化フッ素樹脂のハイブリッド
レオロジーコントロール技術で塗着力と隠蔽性を実現
上記以外にもフッ素塗料は各メーカーから多数販売されています。
御希望のメーカーや種類がある方は、お気軽に塗装工房の担当者まで御相談下さい。
また各種フッ素塗料を使った住まいの塗り替えを御検討中の方は、塗装工房に御任せ下さい。
塗装工房
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ラジカル制御型塗料(外壁用塗料/屋根用塗料)
ラジカル制御型塗料の特徴
ラジカル制御型塗料は、酸化チタン(顔料に含まれる物質)に特殊なコーティングを施すことで『ラジカルを発生させない機能』が付いた塗料ということになります。更にラジカル制御型塗料にはHALSと呼ばれる光安定剤も含まれています。このHALSが紫外線による劣化を抑制して塗料の耐久性を向上させているのです。
ラジカルは塗料名ではない
アクリル塗料やシリコン塗料が樹脂の種類を指すのに対して、ラジカル制御型塗料のラジカルは樹脂の種類を指している訳ではありません。
勿論、塗装業者や工務店などは把握していますが、一般の方の中には誤解している方が結構います。つまり「シリコン塗料のラジカル制御バージョン」とか「フッ素塗料のラジカル制御バージョン」の様なイメージです。
抑々、ラジカルとは塗膜を劣化させる原因物質だといわれています。つまり『ラジカル』とは健全な外壁の維持に対して「良い物質ではない」という事です。
因みに日本ペイントのラジカル制御型塗料の「パーフェクトトップ」はアクリル樹脂塗料です。
ラジカルは塗膜を白亜化させる原因物質
塗料を構成している顔料の中に含まれる酸化チタンが、紫外線に触れると『ラジカル』と呼ばれる物質が発生してしまいます。
住宅用の外壁塗料や屋根塗料が白亜化現象(手で触ると白い粉が付く/チョーキング現象)する原因は、このラジカルの悪影響なのです。
反対に、このラジカルを制御する事が出来れば、塗料の寿命を飛躍的に延ばす事が可能になるのです。
ラジカル制御型塗料の構成
ラジカル制御型塗料は『顔料+樹脂+添加剤+溶剤』で構成されています。
白が含まれない顔料・・CMYKにはHALS(光安定剤)と紫外線吸収剤が含まれている。
白が含まれる顔料・・・上記に加えて酸化チタンにコーティングが施されている。
樹脂・・・・・・・・・シリコン樹脂やウレタン樹脂など
添加剤・・・・・・・・防腐剤や分散剤や防カビ剤や消泡剤や乾燥剤や艶消剤など
溶剤・・・・・・・・・シンナーや水など
つまりラジカル制御型塗料は、シリコン塗料やフッ素塗料に、オプションとしてラジカル制御機能が加えられた塗料という事です。
しかし態々、ラジカル制御型塗料と呼ぶのには理由が存在します。(御関心がある方は御見積の際に担当者に御訊ね下さい。)
※白色が含まれていない顔料は、シアンー≒水色・マゼンダ≒赤紫色・イエロー≒黄色・キープレート≒黒色です。一般的にはCMYKと呼ばれ、CMYKには酸化チタンが含まれていません。
ラジカル制御型塗料のメリット
ラジカル制御型塗料のメリットとしては下記のような特徴が挙げられます。
・塗装してからの光沢が持続しやすい。
・白亜化現象(壁を手で触ると白い粉が付く現象/チョーキング現象)が起こりにくい。
・耐用年数が長い
ラジカル制御型塗料の種類
ラジカル制御型塗料の取り扱いメーカーと塗料の一部を御紹介します。
各塗料の詳しい内容を知りたい方や御説明を希望される方は塗装工房まで御気軽に御相談下さい。
ファインパーフェクトトップ(日本ペイント)
高耐候酸化チタンと光安定剤によるW効果で耐候性が高い
1液ラジカル制御形ハイブリッド高耐候性塗料
パーフェクトセラミックトップG(日本ペイント)
フッ素樹脂塗料を超える高耐候性を発揮
ラジカル制御技術にセラミックハイブリッド技術を融合
アレスダイナミックトップ(関西ペイント)
シリコンレジン+UVトラップ+ラジカルバリヤコート
ラジカルをHALSラジカルキャッチャーで捕獲し無害化
プレミアムシリコン(エスケー化研)
高気密無機シールド層+高気密有機シールド層
超耐候形特殊ハイブリッドシリコン樹脂塗料
ラジカルトラップ+デンスシリカ処理+紫外線吸収技術
1液水系反応硬化型シリコン樹脂塗料
ハイパーユメロック(ロックペイント)
溶剤2液低汚染リアルハイブリッドシリコン樹脂塗料
NAD樹脂の特性を生かしたレオロジーコントロール技術
サンフロンアクア(ロックペイント)
ラジカルコントロ-ル技術を集結した水性フッ素樹脂塗料
セルフクリーニンング機能を長時間維持
上記以外にもラジカル制御型塗料は各メーカーから多数販売されています。
御希望のメーカーや種類がある方は、お気軽に塗装工房の担当者まで御相談下さい。
また各種ラジカル制御型塗料を使った住まいの塗り替えを御検討中の方は、塗装工房に御任せ下さい。
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光触媒塗料(外壁用塗料)
光触媒塗料の特徴
光触媒塗料にはセルフクリーニング機能があり、雨が降ると外壁の汚れを自動的に洗い流してくれるという特徴があります。
つまり光触媒塗料で外壁や屋根を塗装すると、雨垂れや汚れが付着することなく、建物の美観を長期的に維持できるという塗料です。
二酸化チタンが含まれている塗料
光触媒塗料には二酸化チタンが含まれており、光触媒塗料で塗装された建物の表面は二酸化チタンでコーティングされることになります。
太陽光に含まれる紫外線が、住宅を覆う二酸化チタンにあたると活性酸素を生じさせます。
この際に生じた活性酸素が汚染物質を分解してくれるので、光触媒塗料で塗装した住宅には汚れが付着しにくくなります。
また光触媒塗料には親水性があり雨水が吸着しやすいので、外壁に付着した汚れを洗い流しやすいという利点もあります。
雨水で洗い流せない汚れもある
光触媒塗料で塗装した住宅は排気ガスの汚れが付着しにくくなりますが、発錆や鳥獣の尿や糞汚れや葺き土や漆喰などの汚れ等は除去できません。
屋根用の光触媒塗料は無い
現在のところ、屋根用の光触媒塗料が販売されていないので、同じ塗料で屋根と外壁を塗装する事が出来ません。また木部にも使用出来ないので光触媒塗料の耐久年数が長くても、木部や屋根を塗装する必要があります。
雨水により汚れを洗い流してくれるので、雨水があたらない個所とあたる個所では汚れに差が生じてしまいます。また紫外線があたらない壁面では効果が期待できない。
大手3社は販売していない
住宅用の塗料メーカ―大手の日本ペイントと関西ペイントとエスケー化研からは、光触媒塗料が販売されていません。
現在、光触媒塗料の先駆けになったTOTOグループのTOTOオキツモコーティングス(株)の『ハイドロテクトシリーズ』は製造をしていません。
光触媒塗料のメーカー(外壁用)
光触媒塗料の取り扱いメーカーと塗料の一部を御紹介します。
光触媒効果で有機物を分解して美観を維持
塗装後も下地の透明性を損なわない
親水性・分解能力に優れたアパタイト光触媒
少ない紫外線量でも十分な光触媒効果が得られる
微弾性シリコンタイプの光触媒仕上げ材
紫外線が当たると化学反応で有害物質を除去
光触媒効果(活性酸素の発生)で外壁の有機物を分解除去
超親水性で紫外線が当たりにくい北面の汚れも除去
スーパーキャプセル法で建材の劣化を防ぐ効果を発揮
コロイダルシリカの配合で無機と有機のハイブリッドを実現
ハイドロテクトシリーズ(TOTOオキツモコーティングス)
光触媒塗料の先駆けとなったTOTOグループ
現在は販売されていない
上記以外にも光触媒塗料は複数のメーカーから販売されています。
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無機塗料・セラミック塗料(外壁用塗料)
無機塗料の特徴
無機塗料は他の有機塗料と違い樹脂に無機物が配合された塗料です。
本来、無機物は炭素を含まないので紫外線で劣化する事がありません。つまり無機物は何百年でも劣化せずに品質を保つことが可能なのです。
しかし無機物だけでは固すぎて塗料として使用できないので、有機物を混ぜて無機塗料と呼ばれています。
セラミック塗料は無機物のセラミックを樹脂塗料を配合して製造されているので、無機塗料の一種だと言えます。塗装業者や塗料販売店によっては、敢えて無機塗料とセラミック塗料を差別化して販売している業者も存在します。
無機塗料のメリット
無機塗料のメリットには下記の点が挙げられます。
・無機物なので燃えにくい。(不燃性)
・有機塗料のフッ素よりも耐久性や耐候性が高い。
・退色や変色しにくく長期間美観を保てる。
・カビや苔が発生しにくく、親水性が高いので汚れにくい。
簡単に考えると、非常に長持ちする塗料だと言えます。
無機塗料のデメリット
無機塗料のデメリットには下記の点が考えられます。
・地震や生活振動でクラックが発生しやすい。
・多くの色が選択出来ない。
・木部や塩化ビニルなど相性が悪い素材がある。
・屋根用の無機塗料がない。
外壁の反りやクラックなどに追従できないので、ヒビ割れが発生しやすい塗料だと言えます。
現在、屋根用の無機塗料が無いので20年近く外壁の塗り替えが不要な無機塗料を施した場合でも、屋根の塗り替えは必要になります。
また木部や鉄部など相性が悪い箇所があるので、結局数年ごとに足場を組んで雨戸や木部などを塗り直さなくてはいけなくなる可能性もあります。
無機塗料の定義がはっきりしない
無機塗料とはいえ無機物だけでは塗料に出来ないので、どうしても有機物を配合する必要が出てきます。
この際に問題なのが、配合する比率が決まっていないという点です。
つまり、無機物80%+有機物20%でも無機塗料と言えますし、無機物1%で有機物99%でも無機塗料と呼べることになってしまいます。
だから、無機塗料には粗悪な品も存在しますが、無機物が少しでも含まれていれば無機塗料と呼べなくもないので、消費者の判断が難しくなる点でもあります。
無機塗料の構成
塗料は『顔料+樹脂+添加剤+溶剤』で構成されています
顔料・・・無機顔料
樹脂・・・無機物+有機物(合成樹脂/フッ素やシリコン樹脂など)
添加剤・・・・・・・・防腐剤や分散剤や防カビ剤や消泡剤や乾燥剤や艶消剤など
溶剤・・・・・・・・・シンナーや水など
つまり無機塗料は、有機塗料(フッ素塗料やシリコン塗料)にオプションとして無機物が加えられた塗料という事です。しかし、メーカーによっては無機ハイブリット塗料(無機物+合成樹脂)と呼ぶ場合もあります。
無機塗料の耐用年数
無機塗料は、有機物(合成樹脂)と無機物を配合した塗料です。
先述した通り、無機物は半永久的に耐久するので、無機塗料の耐用年数は、配合した合成樹脂の種類次第という事になります。
つまり、合成樹脂にシリコンが使用されていれば耐用年数は10~15年程度で、フッ素が使用されていれば耐用年数は15~20年程度です。
しかし実際は木部や雨樋や鉄部などの塗装が必要になるので、10年程度で足場を設置して部分塗装が必要になります。また外壁の目地剤の打ち替え等も必要になります。(大体8~15年程度で硬化する)
無機塗料のメーカー(外壁用)
無機塗料(セラミック塗料)の取り扱いメーカーと塗料の一部を御紹介します。
超耐候超低汚染水性2液形無機塗料
無機系樹脂で建築用塗料最高位の超高耐候性を実現
ムキフッソ(関西ペイント)
フッ素樹脂塗料の無機結合(従来はウレタン結合)に成功
耐紫外線・耐加水分解性に優れた塗料
アレスダイナミックMUKI(関西ペイント)
無機と有機の特性を発揮したハイブリッドテクノロジー
4つの塗膜コントロール技術でラジカルを無害化
セラミタイトペイント(エスケー化研)
無機高分子系艶消し塗料
硬く緻密な構造を示す塗膜は長期間に亘り建物を保護
屋根用の遮熱効果も高い耐久性に優れた無機塗料
セラミック成分が帯電を防ぎ汚れが付着しにくい構造
上記以外にも無機塗料は複数のメーカーから多数販売されています。
御希望のメーカーや種類がある方は、お気軽に塗装工房の担当者まで御相談下さい。
また各種無機塗料を使った住まいの塗り替えを御検討中の方は、塗装工房に御任せ下さい。
塗装工房
住まいの塗り替えは塗装工房に御任せ下さい!
052-231-3595(平日9:00~18:00)
遮熱塗料(外壁用塗料・屋根用塗料)
遮熱塗料の特徴
遮熱塗装をすることで得られる効果は主に下記の3点です。
①:建材の劣化を防ぐ
②:室内の温度を下げる
③:省エネ効果がある
①:屋根の表面温度を下げる効果がある遮熱塗装
屋根に遮熱塗装を施すことで屋根の表面温度を10~20度下げる事が可能です。
屋根の表面温度が下がれば、自ずと屋根材や外壁材の経年劣化の進行を抑制させる効果が期待できます。
具体的には、外壁や屋根にクラックが生じにくくなったり金属部分の熱による膨張が抑えられるので、建材の劣化防止にも貢献できます。
②:室内の温度上昇を抑える効果がある遮熱塗装
屋根に遮熱塗装を施す事で、室内の温度も減少させることが出来ます。
建物の使用状況や立地条件や生活環境などにもよりますが、一般的には1~3度の減少効果が期待できます。
一見あまり変わらないように感じるかも知れませんが気温30度と27度では、全く体感が違ってきます。
これが毎日続くと考えると非常に大きな効果が期待出来るのです。
③:省エネ効果がある遮熱塗装
屋根や外壁に遮熱塗装を施すことで、冷房機器の使用頻度や使用時間を減少させることが出来ます。
エアコンの消費電力が削減できれば省エネに繋がります。
省エネの効果は生活環境や立地条件などにより差がありますが、だいたい5~30%位の省エネ効果があると言われています。
遮熱塗料のデメリット
遮熱塗料のデメリットには下記のような点が挙げられます。
・施工費が高い
・施工が難しい
・塗装する色によって効果に差が出る
・冬場に建物の温度が下がる可能性がある
特に塗装する色による効果の違いはかなりあります。白色に近い色は効果が高く、黒色に近い色は効果が低いのが特徴です。
遮熱塗料は樹脂の分類ではなく顔料の分類
遮熱塗料はラジカル制御型塗料と同じく、樹脂の種類で名称が付けられていません。
一般の方が紛らわしく感じてしまう要因です。
通常、住宅用の塗料を樹脂で分類した場合は下記のようになります。
アクリル塗料・ウレタン塗料・シリコン塗料・フッ素塗料
しかし遮熱塗料やラジカル制御型塗料は樹脂による分類ではなく、顔料による分類なのです。
つまり、『樹脂がシリコン塗料+顔料が遮熱塗料』や『樹脂がフッ素塗料+顔料が遮熱塗料』が存在するのです。
遮熱塗料のメーカーや種類
遮熱塗料の取り扱いメーカーと塗料の一部を御紹介します。
太陽熱高反射4フッ化フッ素樹脂屋根用塗料
4フッ化フッ素樹脂の使用によりシリーズ最高の耐候性を誇る
サーモアイSi(日本ペイント)
上塗りと下塗りのダブル反射で高い遮熱性を実現
シリコン樹脂塗料の結合力で過酷な環境でも耐久性を保持
ファインパーフェクトクーラーベスト(日本ペイント)
遮熱効果+ラジカル制御技術で高耐候性を発揮
水性ラジカル制御形高耐候屋根用高日射反射率(遮熱)塗料
アレスクール水性Si(関西ペイント)
温度上昇の要因になる赤外線を効率よく反射
防カビ剤・防藻剤を配合した環境に優しい遮熱塗料
アレスクール2液F(関西ペイント)
弱溶剤形2液フッ素樹脂屋根用高日射反射率(遮熱)塗料
上塗りと下塗りのWブロック工法を実現
水性クールテクトSi(エスケー化研)
微弾性を持つ下塗り+遮熱性の高い上塗りのクールテクト工法
屋根材の温度上昇を抑える事で屋根材の耐久年数にも貢献
優れた日射反射性能により、屋根表面温度の上昇を抑制
優れた耐水性・耐湿性・耐薬品性等で屋根材を保護
優れた遮熱性能で室内の温度上昇を軽減
2液型弱溶剤ウレタン樹脂遮熱塗料
快適サーモSi(水谷ペイント)
遮熱効果の高い下塗り剤を使用する事でW遮熱効果を実現
3工程でトリプル機能(遮熱・反射・断熱・耐候)を発揮
上記以外にも遮熱塗料は複数のメーカーから多数販売されています。
御希望のメーカーや種類がある方は、お気軽に塗装工房の担当者まで御相談下さい。
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お見積りの時間帯
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修理工事の時間帯
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詳しい塗装工房の御問合せから工事完了前での流れについては、弊社の『申し込みの流れ』の項を御覧下さい。塗装工房では御近所や御施主様の生活環境に合わせた作業時間にも対応させて頂きます。
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塗装工房では愛知県・岐阜県・三重県に御住まいの方を対象にして、外壁塗装工事や屋根塗装工事を行っています。御住まいの外壁塗装や屋根塗装を御検討中の方が御座いましたら、御気軽に塗装工房まで御相談下さい。
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